こんにちは!
文京区白山のパーソナルトレーニングジム
VaLerio Luana担当トレーナーの野原です。
なるべくなら、健康で過ごしたい。肥満は、健康の大敵で様々な疾患の原因となることはご存知かと思います。
ただ、それ以上に厄介なのが、隠れ肥満です。
今回は、肥満の定義、肥満(隠れ肥満)の該当者、疾患のリスクなど。
肥満に関連する内容をまとめていきます。
・健康診断で数値に異常があった方
・普段、食生活を気にしていない方
・普段、運動をしない方
当てはまる方、ぜひ、ご覧いただければ幸いです。
★肥満の定義
「脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積した状態で、体格指数(BMI)25以上のもの」が肥満と定義づけられております。肥満の分類は下記をご覧ください。
●体格指数とは?
国際的な標準指標である、
BMI(Body Mass Index)=[体重(kg]÷[身長(m)2]のことです。
男女とも標準とされるBMIは22.0ですが、これは統計上、肥満との関連が強い糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)に最もかかりにくい数値とされています。
★BMIのみでは肥満の判断はできない
肥満の定義は、BMI25以上と記載しましたが、実は、BMIは身長と体重から単純に計算された値ですので、これだけでは筋肉なのか脂肪が影響しているのか判断ができません。
近年、BMIは標準でも筋肉や骨と比べて脂肪が多い、つまり体脂肪率が高い状態(隠れ肥満)が女性に多く見られています。
このような方は、診断では問題ないと言われてしまうこともあるため、要注意です。
これが、厄介な理由でもあります。
●BMI以外で肥満を判断する方法
・体脂肪率
(正式な方法ではありませんが、近年、体脂肪は全死亡と関係していることが研究で発表されていますので、目安として記載します)
基準は表の通りです。(表は体組成で使用されているタニタの基準から作成してます)
ここで一番紛らわしいのが標準+です。
特に範囲の後半に当てはまる方は、隠れ肥満といってもいいかもしれません。
※体脂肪率は変動が激しいので2%程度の誤差が発生します。よって、少ないと思っていても当てはまっているケースがあります。
・除脂肪量
除脂肪量とは、脂肪を除いた体重のことで、「体重ー脂肪」の数値です。筋肉、内臓、骨、血液、水分が当てはまります。その中でも筋肉が大きな影響を与えます。
痩せ型の男性と女性(痩せ、普通、関係なく)は、除脂肪量が少なく、脂肪量が多くなる傾向です。
いわゆる、隠れ肥満の一つとなります。
ちなみに、除脂肪量が多く、脂肪量も多い場合は肥満となるケースがほとんどです。
・ウエスト
内臓脂肪過多は(左記の画像リンゴ型)、生活習慣病のリスクが高くなるため、メダボリックシンドロームの診断で使われる、ウエスト男性85cm、女性90cmも判断材料となります。
内臓脂肪は、男性が増えやすいとされていますが、女性も40歳以降は、増えやすくなりますので注意が必要です。
※メダボリックシンドロームの診断は、ウエストの他に高血糖・高血圧・脂質代謝異常のうち2つ以上を併発している状態です。
個人的には、隠れ肥満の方が多く見られるので、こちらの3つの方法での判断をオススメします。
★肥満による疾患のリスクについて
糖尿病、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症、痛風、狭心症、心筋梗塞、非アルコール性脂肪性肝疾患、脳梗塞、月経異常、不妊、腎臓病、睡眠時無呼吸症候群、膝、股関節、背骨、手指関節の障害。
肥満になると、これらのリスクが高まると言われています。
それに加えて、最近の報告によると肥満はコロナウイルスの重篤化に繋がるとされています。
よく言えば、肥満をなくすことで、これらのリスクを下げられることも意味します。
★肥満(隠れ肥満)を予防するには?
○○法といった特別な方法はなく、運動と食事がメインです。
あれもこれもと実施するのは大変ですので、いくつか、簡単にお試し頂ける方法をご紹介します。
・ジャンクフード、加工食品を極力食べないようにする
・清涼飲料水、砂糖の摂取を減らす
・20分~30分歩く、出来るなら筋力トレーニングがベスト
ただし、痩せ型の方は、除脂肪量を増やす事が優先となるため、筋力トレーニングのみで進めましょう。
また、睡眠も重要です。
食欲を抑えるホルモンの関係上、7時間程度の睡眠をオススメします。寝る子は痩せます。
★まとめ
・BMIの国際的標準は22、肥満の判断は25以上
・肥満はBMIの他に、体脂肪率、除脂肪量、ウエストで判断する
・肥満の予防は、運動、食事、睡眠の3つ
現代社会において、肥満によるメリットはほとんどありません。
健康で長生きしたいと思っている方は、食事、運動、睡眠、出来ることから始めてみてはいかがでしょうか。
★参照
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